無辺世界

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めがね

 加瀬亮が海辺でドイツ語の詩を暗唱するシーンを突然見たくなって借りてきた。加瀬さんの何が好きって骨格だな! 大学時代にとよことふたりで観に行った映画なので、少し懐かしい気持ちにもなりつつ鑑賞。ある春の日、タエコ(小林聡美)が浜辺の小さな宿「ハマダ」を訪れるところから映画は始まる。

 前半の、台詞がどこか宙に浮いているような違和感(「才能ありますよ、ここにいる才能」とか)は今回も感じてしまったけれど、映画が進むにつれてあまり気にならなくなっていった。青く透き通った海、浜辺で飲むビール、毎回おいしそうな食事。サクラさん(もたいまさこ)の作るかき氷。携帯電話が通じない、観光するところもないような場所。ご飯がおいしそうってそれだけでずるいよなぁ。

 「たそがれる」というのがこの映画のキーワードなのだが、たそがれるとはどういうことか、たそがれたいという気持ちがどういうものか、わたしはいまいちよくわからない(普段からぼおっとしてるからか?)。でも、タエコがあの宿にたどり着いた理由「携帯電話が通じなさそうな場所に行きたかった」なら、自分にも少しわかる気がした。

 お目当てだった加瀬さんのドイツ語もよかったけれど、サクラさんがかき氷のための小豆をじっくり煮込むシーンが、今回とても印象に残った。丁寧で、ゆるぎなくて。

 「大切なのは焦らないこと
 焦らなければ そのうちきっと」

 という台詞が説得力をもって響いたのも、あの小豆がふっくらとおいしそうだったから。

 二度目の鑑賞であらためて気づいたのは、ハルナ(市川実日子)が持つささやかな毒気とか、メルシー体操って実際ほんとに健康によさそうだなってこととか。あとタエコの服装がやっぱり好き。執拗にくり返される「たそがれる」という言葉の意味は、べつに深く考える必要もないかな、と思った。


映画 01:40 comments(2)
愛のむきだし コリント13章


 先週の「モテキ」で、いつかちゃん役の満島ひかるさんが神聖かまってちゃんを熱唱するのを見ていたら、キレっぷりに重なるものがあり「愛のむきだし」のこのシーンを思い出した。

 

 

 Love Exposure (Ai no mukidashi) - Corintios 13
 http://www.youtube.com/watch?v=CPGNfQ4dfqM

 
 満島さんいいなぁ。「モテキ」もいいけど「愛のむきだし」もまた観たいなー。音楽の使いかたが好きだった。ラヴェルのボレロが延々と続いたり、唐突にゆらゆら帝国の「空洞です」がかかったり。トータル237分は長いけど、観始めてしまえば不思議と長さは感じない。

 ところで「モテキ」といえば、前にtwitterで「ダメだ・・・モテ期が来てもダメだ」という回文を見つけました。まさに今のフジくんを的確に表している。


 
映画 11:39 comments(2)
歩いても歩いても
バンダイビジュアル
¥ 3,045
(2009-01-23)


 「あーあ。いっつもこうなんだよな。ちょっと間に合わないんだ」

 「家族っていいよね」という話と「家族ってグロテスク」という話のどちらかだったら、自分は後者の方が好きなのですが、この映画のすばらしいところは、そのどちらにも傾倒しないところでした。お風呂場の剥がれたタイルがいつまでも印象に残っている。こういう家族観は嫌いじゃないです。


映画 18:08 comments(3)
スイートリトルライズ


4/1、レイトショーで観てきました。
とりとめのない感想ですが、詳細に触れているので閉じておきます。 

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映画 00:55 comments(0)
空気人形、その後


 『空気人形』の世界から未だ離れられずに、ちょっと参っています。どのシーンがああだったとか、あのシーンはどうだったとか、気づくと考えていて、他のことにあまり身が入りません。それだけ長く浸れるような映画に出会えたことは幸せなことだと思っています。

 というわけで、またいろいろと書き付けてみました。これまた長い上に、多分にネタバレを含んでいるので今回も畳んでおきます。これから観る予定の方は開かないでください。

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映画 05:44 comments(0)
空気人形


 地元の友だち、うめこちゃんと『空気人形』を観てきました。是枝監督の最新作。『自虐の詩』を描いている業田良家さんの短編漫画が原作です。ある日突然、心をもってしまう人形の話。 

 

 空気人形 予告編
 http://www.youtube.com/watch?v=v5M0VuSZ9aw

 とてもいい映画でした。まばたきするのも惜しくなるような美しいシーンの連続で、劇場まで観に行ってよかったなあと思いました。滅多に買わないパンフレットまで買ってしまった。断片的ではありますが、ここに雑感を書き留めておきたいと思います。

 以下、思いつくままに。
 とても長くなっちゃったので一応畳んでおきます。
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映画 21:05 comments(0)
ソラニン映画化


 昨日、朝のニュースで見た。ついに…!

 浅野いにお原作の漫画『ソラニン』が映画化され、主人公・芽衣子を演じる女優の宮崎あおいが劇中で自身初の歌とギターに挑戦することが8日(水)、製作サイドから発表された。宮崎は「まだまだ練習中ですが、芽衣子というキャラクターの想いをきちんと伝え、素敵な作品になるよう出来ることは全てして撮影に挑みたいと思います」と“ギタリストデビュー”に向けたコメントを寄せている。

 原作は2005年に『週刊ヤングサンデー』(小学館)で連載され、若者から高い支持を受ける漫画家・浅野いにお作品としても初の映画化。OL2年目で会社を辞めた芽衣子と、音楽の夢をあきらめられないフリーター・種田の恋物語を軸に、リアルな若者の心情を生き生きと描く。

 宮崎あおいがギタリストデビュー!人気漫画『ソラニン』映画化
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090408-00000003-oric-ent


 浅野いにお氏の『ソラニン』の映画化はずいぶん前から明らみになっていたけれど、そのまま監督もキャストもなかなか発表されなかったので、原作ファンはとてもやきもきしていたのです。それがついに決定。

 そうかそうか〜。あおいちゃんが芽衣子さんか〜。いいと思う! 種田役の高良健吾さんも、実は今回はじめて名前を知ったのだけど、顔写真を見る限りではイメージに合っていそう。あ、脚本は『ある朝スウプは』の高橋泉さんなんだって! これはたのしみだなあ。
 
 あと問題は、「ソラニン」がどういう曲になるかだなあ。そこが要。

 わたしのなかでは「ソラニン」と聞くと、アジカンの「ムスタング」という曲がさっと流れる。後藤さんが『ソラニン』を読んで作った曲だというので。とても好きな曲なんだけど、『ソラニン』を意識して聴くと切なさが増してやりきりないような気持ちにもなる。

 PVではなく、ジャケットの静止画ですが。

 

 ムスタング / ASIAN KUNG-FU GENERATION
 http://www.youtube.com/watch?v=6F50QWr6gz0

 映画の公開は2010年を予定しているとのこと。ああ、待ち遠しい! 原作を読んで消化できなかった思いを映画でうまく晴らせたらいいな。

映画 05:58 comments(0)
妄想少女オタク系

評価:
ポニーキャニオン
¥ 3,416
(2008-04-16)
Amazonおすすめ度:


 誰かが「意外におもしろかった」と言っていた気がしたので気になって借りてみた映画。意外にどころかめっちゃおもしろかったです。好きになった女の子が腐女子だった!という学園ものの話なのですが、ボーイズラブとかヤオイとかあまり馴染みのないわたしにも楽しめる映画でした。単純なBOY MEETS GIRLな青春ものにはもう飽き飽きだぜ!という方に是非おすすめしたい。そうでなくても、人を好きになるってどういうことなんだろう、あの人を好きな自分っていったい誰なのだろう、という言わば恋愛の原点に立ち返れる映画だと思います。

 この物語のいちばんの魅力は、登場人物が揃って自分に正直に生きているというところ。まず、自分がオタクだということを隠さずにのびのびと学校生活を送っているメガネっ娘、浅井留美。同級生とも普通に付き合うけど、お昼休みにはひとりきりになって、寝転がって大好きなBL雑誌を読みながらお弁当を食べたりもする。その様子がすごく楽しそうで見ていて気持ちがいい。そんな浅井のことを好きになってしまうのが、クラスメイトの阿部隆弘。阿部は純情そのもの!といった感じの男子高校生で、この子も見ていて気持ちがよかった。

 阿部は、美術部である浅井のデッサンのモデルとして付き合っているうちに彼女と急激に仲良くなるけれど、腐女子である浅井にとって阿部は妄想のネタ(ネタという言葉は適切ではないかもしれないけど他に見当たらず)でしかなく、デッサン中になぜか猫耳を付けさせられたりする(そしてよくわからないまま素直に応じる猫耳姿の阿部がまた何とも!)。そんな阿部の気持ちは、何度告白してもなかなか彼女に伝わらないのだが…

 と、この二人について語るだけでも結構な字数を使ってしまいましたが、ここに、阿部と仲良しで、常に超然としている様子の千葉俊介(容姿が格好よくて女子に(男子にも?)モテモテ!)と、そんな千葉にこっぴどく振られる表向きはギャル系の松井曜子などが加わり、とても賑やかな物語となっております。男子二人が腐女子にいいように振り回されてるところとか、思わず「プフー」って笑っちゃう場面もたくさん。

 浅井もただの妄想大好きな腐女子に留まるのではなく、少しずつだけど意識的な変化があったりしたところがよかった。自分がもしも男だったら阿部のこと好きなのに、というもどかしさは、わたしは経験したことがないので共感できず、こういう種類の感情もあるのかと驚くばかりだったけど、浅井がメガネを取って、化粧をした自分の顔と対面したときの何ともかなしそうな、言葉を発するに発せられない複雑な表情はすごく印象的で、綺麗な自分を喜べないという感情もやっぱり理解はできないのだけど、あのシーンについては切なくもとてもよいシーンだったと思いました。

 それから、蛇足だけど個人的な見所をいくつか。アベくんのアベの字は絶対「阿部」だ!と思って観てたら本当に「阿部」だった瞬間、やっぱりー!と思ってうれしかったのと、あと、少ししか登場しない千葉のお姉さん役のいやらし顔の女は誰だ!と思って検索かけたら森下悠里さんという普通にセクシータレントやってる方だったということ。あぶないあぶない。千葉姉が醸しだしていたエロさはちょっと好みのエロさだったのでした。あっ、あと、ふと廊下を歩いている高校生に目をやってみるとなんか微妙に変な髪型だったりしたところも地味におもしろかった。そういや学年に一人か二人はこういう髪型の方向性がちょっとわからない人がいたよなあと。しみじみ。

 ときどき流れるノイズのような音楽(音楽のようなノイズ?)も不思議な感じがしてよかったし、エンドロールでかかる曲も物語を包み込むような爽やかさがあり、どちらとも映画の雰囲気に合っていてよかった。単純なBOY MEETS GIRLものではなくとも、なんだかんだでこれは明るい青春の物語です。そうそう、明るいの! それがよかったなあ。現実の「妄想少女オタク系」の女子が、こんな風にのびのびと高校生活を送るということは、実際には難しいのかもしれないけれど、でも、もしかしたら、この学園ドラマのような青春がどこかに実在しているかもしれない!と思うと、ときめく。ドキドキにやにやしてしまいます。

 最後に、youtubeから拾った予告編を貼っておくので、興味のある方はどうぞ! 浅井の「私のこと、王子って呼んでいいよ!」に、たまらずきゅん。ある種、究極の告白なのでは? 

 

 映画「妄想少女オタク系」予告編
 http://jp.youtube.com/watch?v=qQVUYflAtME

映画 14:39 comments(0)
「街のあかり」と「街の灯」

評価:
アミューズソフトエンタテインメント
(2007-12-21)
Amazonおすすめ度:

評価:
朝日新聞社
(2004-01-23)
Amazonおすすめ度:


 8月に観たアキ・カウリスマキ監督の『街のあかり』。どうやらチャップリンの『街の灯』のオマージュだったらしい。ということで、先日、遅まきながらやっと『街の灯』を観た。カウリスマキ監督の『街のあかり』も独特の味わいがあっておもしろかったけど、感動したのはチャップリンのほう。チャップリン、登場の仕方からしておもしろすぎなんだもん。

 「冴えない男があきらめずに奮闘する物語」という点で2作は共通しているけど、『街のあかり』が淡々とした映画であるのに対し、『街の灯』は終始ドタバタしたロマンティック・コメディ。また、前者のほうが主人公の孤独感が強く、カタルシスも薄い。『街の灯』のほうにより心が打たれたのは、はっきりとした救いがあったから、そして笑いの絶えない映画だったからなのかなあと、現時点では思う。チャップリンが少し動けば、その度にキラキラしたものが撒き散らされているような、そんな映画だったのだ。

 蛇足だけど、『街のあかり』でいちばん印象に残っているのは、主人公の男性が女の人と映画館に行くところ。観た人はわかると思うけど、あの姿勢はないよね。不自然に女性のほうに首を傾けているんだけど、その様子がすごく滑稽で不気味で、かっこ悪くて笑いました。でも最近気付いてしまったのだ。自分だって、好きな人と映画を観に行くと、結構な確率であのような姿勢をとっているということに。

 アキ・カウリスマキ作品の世界を堪能できるようになるまでには、もう少し歳を重ねなければならないかもしれないな。どんなに悲惨な状況に陥っても、頑なに自尊心を捨てようとしなかった『街のあかり』の主人公。いつかまた観てみたい。

映画 23:05 comments(0)
TOKYO!

 
  
  TOKYO! 「メルド」(左)、「シェイキング東京」(右)

 『TOKYO!』は、ミシェル・ゴンドリー(NY)、レオス・カラックス(パリ)、ポン・ジュノ(ソウル)の3人の監督が、それぞれ独自の「TOKYO」を描いたオムニバス映画。観た感想をできるだけ細かく書こうと何度か試みたのだけれど、言葉がうまく出てこず失敗。たいした感想をいだいていないのにたいしたことを書こうとするからいけないのだとようやく気付いた。

 上映中、わたしはかなりの眠気を我慢していて、いちばん期待していた蒼井優×香川照之の「シェイキング東京」が3作品中3番目に上映されるころには、白目をひくひくさせながら必死(というか臨死)でスクリーンを追いかけていたのだった。寝るな。寝たら死ぬぞ。

 なんとか眠らずには済んだものの、眠気との戦いのせいで映画に満足いくほど集中できなかった。最後の「シェイキング東京」こそ、役者のちょっとした表情の変化に目を向けなきゃならないような作品だっただけに、残念。ラストシーンの蒼井優の表情は「観客のうち10人かもっと少ない何人かが気づく位の、こまやかな変化を見逃しても構わないから、微妙にうっすらと笑みを浮かべてほしい」と監督がお願いしてつくり出されたものだったんだって。後でインタビューを読んで知りました。

 どうにかして「シェイキング東京」だけもう一度観られないだろうか。600円払うから。というのが、いちばんの感想です。面目なし。

 とは言え、「シェイキング東京」、香川照之の見事な引きこもりっぷりは堪能できました。外へ出てみたはいいけど、口から思考がだだ漏れになってしまうところとか最高。レオス・カラックスの「メルド」は、ちょっとどう受け止めたらいいのかわからない作品だったけど、ぶっ飛んでておもしろかった。監督の意図したこととは違うのだろうけど、「情報過多な世の中で、本当に伝わらなければならないことは見失われてしまっているのではないか」ということを考えました。

 
  TOKYO! 「インテリア・デザイン」
 
 3作品のなかで、物語を最も自分自身に引き寄せて観ることができたのは、ミシェル・ゴンドリーの「インテリア・デザイン」。後半のファンタジックな展開、わたしは好きです。女の子の居場所探しの物語として観たのだけど、普段から思っていることを肯定してくれたような気がしてうれしかった。才能がなくたって居場所がなくたって、人ひとりがやすらかに呼吸をして生きていける場所くらい、東京にだって必ずあるということ。

 最後に、おまけ。この記事に笑いました。

 「TOKYO!」舞台裏でゴンドリーVSカラックスの争い勃発? ‐ goo映画
 http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFE200808250012/

 ポン・ジュノ監督の余った数十秒をミシェルとレオスで取り合い(笑) 小学生か!

映画 10:15 comments(0)
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