無辺世界

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あの日の檸檬


 今、目の前にいる人のために、必死になって飴をくだく。言葉より速く伝わるものがあるということを思い知る。みるみる細かくなっていく、この速度、わかりますか? いくつもの檸檬の破片、そのひとつひとつがわたしの舌になる。わかりますか? 
 情熱的な人が好きだと思いました。情熱的でありたいと思いました。情熱のある場所に吸い寄せられるようにして生きていくしかないのだと知らされました。「求めない」なんて死んでも言いたくないし、言わせないでほしい。

DAY DREAM 15:35 comments(0)
エア煙草と投げキッス


 もう二度とつないでもらえない手なら付いてても意味ない!切って落として捨ててしまいたい!と思ったりした翌日も、その手はこうして元気にキーボードを打ち続けている。わたしは気まぐれだから、人生はどうにでもなる。たくましくあれ、いつか君を支えるための手かもしれないし、思いがけない人とつながるための手かもしれない。いつかっていつだ。3年後か、10年後か、はたまた100万年後か。わからないけど、いつそんな日がきてもいいように、やっぱり手は付けておくべきだ。わたしの手はあたたかいんだ。夏場のカラオケでは「えみの歌った後に握るマイクは生暖かくて気持ちが悪い」と敬遠されるほどあったかいんだ。捨ててしまったらもったいないじゃないか。たくましくあれ。惚れっぽくあれ。人生なんてどうにでもなる。

DAY DREAM 18:23 comments(0)
満腹

満腹になって歩いた道には
食べかけのおにぎりが転がっていて
春なのにワインレッドに染められたもみじの木があって
「犬にフンをさせるな」という無茶な落書きがあって
満腹になるまで食べるのは久しぶりのことで
その苦しさにびっくりしていた
思わずしゃがみこんで上を向くと
君の顔と
そのさらに上には
何も知らない空がのんきな色してすましていた
八つ当たりしたくなった
ただ歩くだけでどうしてこんなに楽しいのって
八つ当たりしたくなった
空を殴りたかった
動けなくなってしゃがんだ

DAY DREAM 23:10 comments(0)
春の夜の味噌汁のもわもわ
 晩春と初夏の境目に立って、引き剥がされる痛みをあじわう。終わっていくこと、終わらせなければならないこと、終わっても続いてしまうもの、などがいろいろと、ぐるぐる頭を駆け巡る。

 確実に終わらせたこと、ひとつ。「あいのり」を見るのをやめました。えー、そんなこと。って思うでしょう。でも遡れば中学生のころからずっと見続けてきたと思うのです。なんかちょっとこわいね。10年分の他人の恋愛。

 ねえ、引き剥がされる痛みをあじわうのよ。それってどんな気分だと思う? 春の夜のもわもわとした味噌汁からすくい上げられるアサリになるってどんな気分だと思う? 痛いよね。絶対痛いよね。当然さ。

 でもそんないろいろをきちんと経て、わたしはきっと、あなたに会えてうれしいだけのわたしに戻る。だからこわくないし、さびしくもないよ。

DAY DREAM 18:06 comments(4)
心にダムがあるとかないとか
 雨やら血やら涙やらよくわからないものまでじゅくじゅく染み込んできたけれど、こんな風に人を思うことはもう一生に二度とないかもしれないと心が言うから、滴り落ちそうなところをぐっとこらえる。にじむ輪郭にそっとペーパータオルを当てる。
 「ほら、女はそうやってすぐ溜めるから」って言ったり言われたりするけれど、じゃあ溜める以外に人間の心は何のためにあるっていうの? 「溜めて溜めて爆発させるんだよな」って、彼女たちがこぞって爆弾をつくっているとでも思っているの? 
 腐ってても不純物だらけで濁っててもいいんだ。心があるならそれは溜めるためにあるのだと、今日初めて気付いたよ。
DAY DREAM 23:47 comments(2)
内出血すらかなわない

この指は、本当にあなたが触れた、あの指かな?
今でもこの指は、あの時の指のままかな?
細胞は日々、生まれ変わっているよ。
体なんて信用できない。
DAY DREAM 00:38 comments(0)
陸の上から
さびしいと言えるか灰色の空の下、ジャングルジムの頂上で踏ん張って立ち続ける男の前でさびしいと言えるか。あまつさえ片足でバランスを取ろうとするその男の前で、不安定だ不安定だって声を上げることができるのか。何年も何年も、落ちる心配のない場所でおろおろしている。情緒不安定だ情緒不安定だって10年間言い続けていたらそれはもう「安定」だろう。どこにいたってこわいのは同じだ。ならば登ろう。
DAY DREAM 16:32 comments(0)
誰かが君をおもっている

  2月14日の夜、可南子は興醒めするような思いで帰宅した。クラスメイト達がもらったチョコレートの数で一喜一憂している姿を見て、なんてつまらないことよ!と思ったのだ。バレンタインにおける男子の興味なんて、所詮「もらったかもらっていないか」「いくつもらったか」にしかないのだろうか。
  渡されることのなかったチョコレートはどこへ行くのだろうと、可南子は思う。一生懸命考えて、選んで、買ったはいいけど渡すことのできなかったチョコレート。あるいは、渡さないと決めたチョコレート。そんなチョコレート達に思いを馳せてみる。実際に起こるドラマだけがドラマチックなわけではない。目に見えないドラマの数は、ひょっとしたら日本中のデパートのバレンタイン特設会場に並ぶチョコレートの数よりも多いのではないだろうか。
  流されることのなかった涙のほうが、流れ去っていった涙よりもずっと大事であるように、渡されることのなかったチョコレートのほうが、そつなく相手の手へと渡っていったものよりも、ずっとずっと意味があるように思える。こんなことを綾に言ったら、「なにそれ!菊池くんが一人きりになるのをドキドキしながら待ってひやひやしながら渡しに走った私のチョコは意味がないっていうの!?」なんてまくしたてられちゃうだろうな。そう思ったら、ちょっと笑えてきた。意味がないわけないよね、綾がんばったもんね。
  何があってもなくてもバレンタインは終わっていきます、めでたしめでたし。と無理矢理にまとめて、可南子は可南子の今日を終える。
  布団にもぐりこみ、枕の下に手をすべらせる。ひんやりと冷たくて、雪の感触を思い出す。可南子はひっそりと、世界で3番目にいとしい人のことを思う。まぶたを閉じれば闇の中、その思いは雪のように白く浮かび、一度だけ輪郭を持って、でもすぐに消えていく。消えると、反射的に目を開ける。そしてまた閉じて、雪を待つ。降っては消えてのまばたきを何度か繰り返すうちに、枕の下は生暖かくなっていき、雪はもう降らなくなる。やわらかい眠りのなかへ、可南子は静かに溶けていった。
DAY DREAM 20:51 comments(0)

 濡れた手で触らないで

 そんな目で僕を見ないで

       ◇

 濡れた手でいいから触って
 
 どんな目でもいいから僕を見て

DAY DREAM 21:40 comments(0)
君への思い、リバーシブル!

なんて、うそばっかり。
紙飛行機の折り方さえ忘れちゃったわたしに、
届けられるものなどないのです。
DAY DREAM 03:14 comments(0)
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